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「何だよ、真美。
泣くなよ。
冗談だよ、冗談」
徹くんは泣き出した私に笑いながらそう言った。
だけど、泣き出した私はすぐには冷静になれなくて、森に住み着いている幽霊に怯えていた。
「真美、森に住み着いている幽霊なんて、ただのウワサ話だよ。
子供が夜遅くまで、あの森で遊んでいたら危ないからって、大人たちが作った作り話だよ」
私は涙を拭い、涙でにじむ目で徹くんを見ると、徹くんに話しかけた。
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