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今度は頬に手を当てて、
上から覗き込むように顔を近づける。
「な、、ちょっと、、っ」
「ねぇ、男の人の部屋に上がったら何かされると思ってた?」
「……」
「だから今までも、今日だって最初あんな頑なに断ってたんだよね。」
「ちがっ、そんなんじゃ…」
「でも、僕なら大丈夫だと思った?気を許してくれてた?」
「っ、、梶くん、、?」
添えていた手にぐっと力を込める。
ねぇ、僕だけをみて。
もっとちゃんと意識しなよ――――――。
僕を見上げる君の瞳が潤んでる。
何か言いたげな顔してるけど、
今は何も言わせない。
「……怖い?そうだよ、青葉、、
僕もちゃんと「男」なんだよ。
でもそれ、この部屋に入ってからは、
僕以上に青葉が意識してたよね。」
「そっ、、そんなことないっ、、!」
「ごまかすなら、バレないようにちゃんとごまかさなきゃ。カラダが嘘つけてないよ」
「なっ////!?」
顎に手をかけ、口紅がとれた薄ピンク色の唇を親指でゆっくりとなぞる。
また真っ赤になってる。
観念したのか、
もうその身体に力は入ってない。
覚悟を決めたように、
全力で目をぎゅっと詰むんでる。
(可愛いな……)
チュッ
左手で前髪をかき揚げ、額にキスした。
「えっ…」
君は完全に不意打ちをくらった顔してる。
「なに?口にしてほしかった?」
「っ!!!馬鹿言わないでっ!!!!!!」
再び力の入った両手で、
思いっきり僕の顔を振り払う。
本当素直じゃない。
僕はテレビをつけ直して、今度はワザと
ぴったり身体がつくようソファーに座る。
「なんか今しちゃうの勿体ないような気がして!僕、楽しみは最後の最後まで残しておく方だからさっ」
「はっ///!?なにそれ!意味わかんない!」
「だーかーらー、
それまで、誰かに食われたりすんなよ」
「―――――――っ/////!」
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