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『独り暮らしは、結構キツイんだよね』
ワンルームマンションの自室に戻って、シャワーを浴びベッドに腰を下ろした。
『フーッ、眠いなぁ…』
都心から離れた場所とはいえ、朝の8時ともなればそこそこ賑やかになる。
『おまえ、遅いよ!』
『まだ寝てんだろ!』
『深夜のアニメなんか見てんじゃねーよ』
小学生の声が聞こえて来る。
『そうか…あたしが、この能力を得たのは…小学生の時だったんだよね…』
『依里、一緒に行く?』
眠っていた依里を母親が、起こした。
『うーん…大じーちゃん?』
依里は、目をこすりながら聞いた。
『うん、天国に行っちゃった…』
『そうなんだ…一緒に行ってもいいの?』
『うん、じゃあ、着替えようか』
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