迎えり

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『あら依里ちゃん、お帰りなさい!走ると危ないわよ?』 『大丈夫!』 『あらあら』 近所のおばさんが笑いながら呟いた。 依里は、小学校から帰ると真っ先に自宅の真向かいにある…大じーちゃんと大ばーちゃんが居る家の戸を開ける。 『大ばーちゃん、居る?』 『依里ちゃん、お帰り』 大ばーちゃんが、優しく微笑みかける。 『ゲームしていい?』 『英語は?』 『あと、1時間は大丈夫!』 『カバンを置いてきてからね』 依里は、母親と祖母と3人で暮らして居るが父親がいない事もあり… 英語塾やプール教室、さらに本人の希望でサッカーチームにも所属していた。 『うん、ちょっと待ってて!』 『忙しないわね(笑)』
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