ひなside
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「…はいっ」 あたしは、部屋を出ようと立ち上がった。 「…無茶だよ!!外はまだ大雨だよっ!?危ないよ!」 芝田さんがあたしの腕を掴む。 「それに、そこにあるとも限らないし…」 「…でもっ」 でも、なにもできない自分が嫌だった。 芝田さんのおばあちゃんの形見…、絶対あたしが探し出さなくちゃ…!! 「…秋月さんっ!!」 あたしは芝田さんが止めるのも聞かずに、部屋を飛び出した。
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