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「どうやって？
具体的に言ってくれないとな」
父の言葉に、ユリ伯母様は口籠る。
まさかのノープラン？？
「い、言ったら事前に対策練るだろうが。
お前は昔から小賢しい男だったからなッ」
「っていうか姉さん方。
毎度毎度、恩着せがましく
『好きでもないオッサンに嫁いだ』って
仰いますけどもね。
現在、そのオッサンたちと
仲睦まじくやってんでしょうが。
知ってるんですよ、
ユリ姉さんは半年後に夫婦揃って
世界一周クルーズに乗るって。
キク姉さんも旦那さんと
未だに同じ布団で寝てるでしょ。
フジ姉さんだって社員たちから
理想の夫婦とか言われてるらしいし。
幸せなんだから、
姪の結婚も祝福してくださいよ」
「う、うるせえ、覚えてやがれ。
行くよ、キク、フジ！！」
頬をパンパンに膨らませ、
プンスカ怒りながら３オバは去っていく。
それを眺めながらナカダ氏は父に訊いた。
「大丈夫でしょうか？
これで収まるとは思えないのですが」
「ああ、姉たち自身は脅威では無いが、
その側近にキレ者が数人いる。
事前に手を打っておかないとマズイな。
あと、実はウチと中田さんとの関係が
予想外に早く周囲へと広がってしまい、
レミに来る縁談話が激減した。
こうなれば今月中にでも
誰かと婚約させてしまおうと思う」
リ、リアリィ？！
早速レミに連絡しなくては。
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