無職とトイレ

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「どうしよう。さあ、死のうか」  季節は四月。  地元から遠く離れた公立大学を卒業したばかりの中村湊(なかむら・みなと)は近所の公園で、不採用通知の載った携帯メールをふところにしまった。 (子供はいいよな。採用不採用でうつにならずにすむのに)  と思い、シニカルな笑みを作った。  なんといっても百番目に受けて、書類審査を受け、第二次面接までこぎつけたのに、こぎつけたのに、である。  この企業なら自分を受け入れてくれると信じていたのに、悪い意味で裏切られた。 「死のうかなあ」  そしたらイタズラ好きの神様が、 『可哀相な君には剣と魔法が支配する学園へ異世界トリップさせてあげるよ。(ぱちーん)さあ、属性は何を選ぶ?』
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