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夢の底
頬に出来るエクボに見える心の声が
嘘でもいいと言ったのは本当だけど
笑みから見える八重歯に聞こえる歌も
本当なんて誰にも分かるわけがないと
見えないのは傷ついた過去からで
言えないのはありふれた今だから
遠く離れたとしても二度と会えないとしても
その代償にはまだ、この愛は小さすぎたんだ
ただただ想っているだけだったから
それが夢の底だってことにさえ
いまも気がついていないんだとしたら
それはもう
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