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 と意外なことを言って、チビ六は僕を庇いだてした。いつも苛めから守ってやっていたことへの礼のつもりだったのかもしれない。しかし、このことがそれ以来、チビ六へのこだわりになったのも事実だ。いつも弱い立場だったチビ六が、僕に対してだけは優越感を持って接しているように思われた。そのために、彼は僕を庇ったのではないか。そんな陰湿な企みを彼の中に見ていた。  今、僕を見上げるチビ六の目には、執念深い爬虫類のようなものが感じられたのだ。  「小林は、コンピュータなんかに詳しいんだろ。俺の仕事を手伝って欲しいんだよ。俺が頼むんだから、ちょっとやばいことだけど、おまえには迷惑かけないようにするから。な、助けてくれよ、昔みたいに」  「昔みたいに」というところに妙なアクセントをつけて、僕の目を覗き込む。
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