プロローグ

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「隊長ぉ!依頼人がお見えしてますよー!」 断崖に立ち、吹かれる潮風に身を包み、荒波を立て、『嫉妬』『憎悪』『殺意』『自棄』あらゆる負の感情が混ざり合わさりそれを色で表現したかのようなドス黒く、淀んだ海をココアシガレットをくわえながら眺める隊長の元に掛けられた声。 「ん?そうか、直ぐ行く」 声に気付き、ゆったりとした動作で振り返った隊長がくわえていたココアシガレットを一気にかじり海に背を向け歩を進める。 「…… さぁて、今日はどんな依頼が来たかな?」
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