10人が本棚に入れています
本棚に追加
時刻は午後22時半を回った頃。
一人の青年がいつものように自室のパソコンを使い、とある小説投稿サイトに自作の『5秒で読める!ホラー短編集』を更新していました。
《イッヒッヒッヒッヒ~》
突然、老婆の怪しげな笑い声が聞こえてきましたが、青年の部屋はオシャレなタワーマンションの一室、部屋には青年ただ一人……。
「ワシ忙しいから他をあたれ!」
ですが全く動じない青年は見向きもしません。
《イッヒッヒッえ?…… ホウキで空を飛びたいんじゃなかったのかぇ?》
「ワシの暇な時に出直してこい」
《えー……》
「出直してこい」
老婆は魔女のくせに、青年の有無を言わさない迫力に負け、姿を消しました。
最初のコメントを投稿しよう!