惡ノ皇帝ト『ギャフン』

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時刻は午後22時半を回った頃。 一人の青年がいつものように自室のパソコンを使い、とある小説投稿サイトに自作の『5秒で読める!ホラー短編集』を更新していました。 《イッヒッヒッヒッヒ~》 突然、老婆の怪しげな笑い声が聞こえてきましたが、青年の部屋はオシャレなタワーマンションの一室、部屋には青年ただ一人……。 「ワシ忙しいから他をあたれ!」 ですが全く動じない青年は見向きもしません。 《イッヒッヒッえ?…… ホウキで空を飛びたいんじゃなかったのかぇ?》 「ワシの暇な時に出直してこい」 《えー……》 「出直してこい」 老婆は魔女のくせに、青年の有無を言わさない迫力に負け、姿を消しました。
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