傷痕と爪痕

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「別にいいよ。ナツさんが使いたいなら。」 写真を差し出して、ナツさんに返した。 俺の何かが、ナツさんを刺激したんだと思うと、嬉しい。 ナツさんの後ろ姿を見ながら、さっきまでと服装が違う事に気付いた。 毛先が少し濡れている事にも。 シャワー浴びてたんだ…。 急に、心臓が騒ぎ出す。 俺達が向かっている先が、寝室だって、もうわかってる。 買ってきたばかりのものは、俺が持っている。
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