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「タスケテ」
と叫んだが、金縛りのせいか、まったく声が出ない。
だが、他に出来ることもない。何度も必死に助けを呼んだ。すると、かすかに「タスケテ」とかすれ声が出た。
しかし、到底聞こえるはずもないかすれ声。どうしようかと悩んでいると、『自分の目の前』でTがはね起きた。
そのまま、自分の真横に駆けつけ、
「おまえ、どうした?!」
と言いながら、自分の身体を揺さぶった。
すると、ひゅっと、自分の胸から<彼女>が抜けていき、身体が動くようになった。
自分は、ほっと安堵し、Tに感謝を伝えた。
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