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エピローグ
後日、幽霊の言っていた『あの家』が気になった自分は、霊感があるという居酒屋の同僚に相談した。
自分の話を聞いた瞬間、同僚は寒気と頭痛がすると言う。
しかし、同僚は、幽霊は視えても、霊視は出来ないらしい。
霊視が出来、ものすごい強い力を持った知り合いの芸能人(名前は教えてくれなかった)に聞いてみると言ってくれた。
後日聞いた霊視の結果はこうだ。
幽霊は、地縛霊の女性で、自分と波長が合った為、取り憑かれた。
数いる寮生の中で、何故自分と波長が合い、取り憑いたかは、自分の生まれに事情があり、『あの家』も生まれに関係あるが、知ると危険なので詳しくは教えられない。
その為、今後、自分の生まれに関する事情を調べてはならない。ただちに寮を離れ、二度と近付かなければ問題ない。
との事だった。
寮を建てたのは居酒屋の会社だ。
地縛霊と聞き、勤務先店舗の店長に何か寮に着いて知らないかと聞いてみた。また、寮で金縛りにあった事も伝えた。
すると後日、別の社員に確認してくれた店長はこう言って笑った。
「ろくな供養せずに、墓場の上に寮を建てたらしいよ」
らしいよじゃねえよ?!
店長あなたは幽霊を信じてないのでしょうが、実際に身体乗っ取られた自分としては、何やらかしてんだとの想いは募るばかりですよ。
親に泣きつき、即座に引越したのは言うまでもない。
この日を境に、自分はさまざまな霊体験をする羽目になるがそれはまた別の話だ。
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