線香花火とキス

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「は?俺がかわいいとか初めて言われたわ」 気のせいだろうか。 少し顔が赤くなっているように見える。 「顔、赤いですよね?」 「うるせーほんと調子狂う」 普段とは全然違う須坂さんに胸の奥が熱くなる。 「ふふ。見たことの無い須坂さん見れるの嬉しいです」 「俺だって自分がこんなふうになるなんて思ってなかったんだよ。今日だっていつもより仕事の量増やして残業になるように仕向けて…こうでもしないとお前とちゃんと向き合うこととできないぐらいこういうことはほんとダメなんだ」 全然知らない須坂さんがたくさん彼から出てきて あたしに心開いてくれているんだなって思う。 「なんで今日だったんですか?」 「今日何月何日かわかる?」 「5月28日ですよね?」 あたしの言葉のあと彼はなにやらスマホをいじり出す。 誰かから連絡?と思ったがどうやらなにか調べているらしい。
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