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マミィはいま、
サマーバケイションで帰省中の僕たちの“ボーイ”を連れて、
朝早くから近所の川に魚釣りに出かけている。
彼らが無事釣ってくるよう祈りを込めながら夕飯の支度をするワイフは、
何も手伝いをせずハンモックで寝ている僕の事を背中で怒っている。
僕たちはここずっと暫く上手くいってない。
僕が口を開けば彼女は病的に怒るし、
僕も久しく彼女に触っていない。
〈…このまま僕たちの愛もどこかに流れてしまうかもしれないね〉
「何か言った!?」
「いや、別に。そろそろ二人を迎えに行ってくるよ」
頬にキスしようとするとワイフは心臓を止めてスチールのおもちゃのように固まり、
そのスキに僕はキッチンのウィスキーボンボンをスティールしてドアを出た。
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