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きっとこのまま僕が消えてしまっても彼女は悲しまない。
それですべてが終わってしまっても誰のせいでもないだろうが、
いまはあの子の最高のダディとして生きたいのだ。
そう言い聞かせながらウィスキーボトルをグッと天高く煽る。
僕はあの日の海に似たスカイブルーとトイフィッシュの鰯雲を目印にして、
溺れるように川沿いの道を歩き始めた。
〈了〉
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