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「うわぁ・・マジかよ。」
本町雄輔はその新聞を見て、思わず頭を垂れていた。
立候補しようかすら迷っているのに、なんか勝手に本命にされてもどうしようって感じだよな。
そんなことを思いながら、教室にいた。
朝のHRが始まるまでもう少し時間がある。
「おはよう。」
「おはよう。」
そこに谷藤と朝比奈が登校してきた。
彼らも新聞を持っていた。
「本町、もう読んだのか?」
「ああ、読んだよ。
ちょっと酷いこと書いてあるね、ダークホース君?」
「へ?
・・うわ、ひでー。
ま、立候補からどうでもいいけどさ?」
その言葉に、教室が沈黙した。
次の瞬間、驚きの声が木霊した。
「「「「えええええええ!!?」」」」
「いや、お前ら驚きすぎだろ!?」
「え、参戦するんじゃないのか、朝比奈?」
「どこ情報だよ、それ?」
えー、ウソー。
いや、対決するって。
ガセだったのか?
様々な声が教室を錯綜している。
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