第2章

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だから今日倉庫に行こうとしてるのは総会があるからだ。 総会は先代、同盟のチーム、傘下のチームが揃い飲み食いをしながらここ最近の出来事なんかを話したりする。 そこでの姫の仕事は来た方のお迎え。案内。料理を運んだりする事。 後、他のチームの姫とも情報交換をし、総長に報告。 それが仕事。 祐也に命令され総会の日だけは姫を演じること。 私は準備を着々と進め家を出た。 そして私の姫としての仕事は今回で最後。 正式に由美を姫だと発表するらしい。 私は嬉しかった。 あの時祐也達に突き放されてから学校の帰宅中。用事が終わった後の帰宅中。 全て男達に捕まり犯された。 抵抗して泣き叫ぶも殴られる。それの繰り返しをあの時から繰り返している。 兄も私に軽蔑の目をむけて家と学校から追い出した。 「信じて」 その言葉を何回言ったかわからなくなるほど兄に言ったが信じてもらえなかった。 そして親にもお金を渡され追い出された。 四百万を持たせて。 由井は今そのおかねでホテルに泊まり過ごしていた。 でも、そのおかねもそろそろ底をつきそうだった。 そして死ぬ決意をした。 もう助けてもらうことは諦めていた。 今日は総会が終わった後もう全ての傷をあいつらに見せて死んでやることにした。 倉庫に着くと相変わらずの冷たい視線。 誰も声なんてかけない。関わろうとしない。 予定どうり総会は終わった。 そして今は祐也達と正面を向き合っている。
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