第2章

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「お疲れ様でした。バイバイ。もうおれらに関わんないでよ。売春女。」 隆が挑発するように言ってきて、今更ながら笑いが込み上げてきた。 「あ、あ、あははははははははは」 突然笑いだす私に皆は呆気にとられていた。 笑いが収まるとどうでもよくなった。 その時由井の顔は表情がなかった。 おもむろに服を脱ぐ。 祐也達はビックリしているようでくちが空いていた。 「ねえ、幹部の人達これが売春の報酬?この殴られた跡が報酬?」 この傷は祐也も兄も知らなかったようで目を見開いていた。 「お兄ちゃんは信じてくれると思ってたのに...。信じた私がバカだったんだ。誰も信用出来ないんだね。」 その言葉を残して私は踵を返した。
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