明菜の日常の風景

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そんなこんなで、今日も無事に学校に着いた。明菜は、下駄箱で上履きに履き替えると自分のクラスに向かって歩いていた。すると、後ろから「おっはよ―❗明菜―❗」と元気の良い声が聞こえた、と思ったら後頭部を思い切り叩かれた。「痛~い❗いきなり、何するのよ❗💢」と明菜が怒りモード全開で振り向くと、そこにはポニーテールに白いリボンを結んだ少女が、満面の笑みを浮かべて立っていた。「ちょっと❗美咲❗朝っぱらから、何するのよ💢」と明菜は、自分を叩いた少女を睨み付けた。「まぁまぁ、怒らない怒らない。怒ると、せっかくの可愛い顔が台無しだよ~ん。」と美咲は、茶化す様に言った。「昨日の件、あんたが私の所に回したんでしょ⁉」と明菜は、美咲を睨み付けながら言った。彼女の名前は、鈴本美咲。明菜とは、幼稚園の頃からの友人。いわゆる、幼馴染みである。美咲は「だって、面倒臭そうだったんだもん。それに私、昔から子供って苦手なのよね~。」と、涼しい顔で言った。明菜は、呆れて怒る気も失せた。「で、どうだったの?上手く行った?」と、美咲は悪びれる様子も無く聞いてきた。「ちゃんと、上に上げたわよ。」と、明菜は言った。美咲は、手を叩きながら「お見事❗さすがは明菜ちゃ~ん❗」と言った。「あんたね~❗私が、自分の力の事家族に内緒にしてるの知ってるんでしょ⁉💢」と、明菜は再び怒りモードで美咲に言う。その時、予鈴がなった。美咲は、「大変、大変もう教室に入らなきゃ❗」と明菜の背中を押す。2人は、揃って教室に入った。美咲は、何事も無かったかの様に、さっさと自分の席に着いた。明菜も自分の席に着いた。「後で、思い切り文句を言ってやるんだから…💢」と、心の中で叫んでいた。やがて、チャイムが鳴り先生が教室に入って来た。授業が始まった。
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