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 大輔からカフェに呼び出されたのは、数日後のことだった。  ペパーミントグリーンの大きな扉を開けると、一番奥のテーブル席に大輔と信吾くんの姿があった。合わせ鏡のように、2人同時に手を上げて見せる。  席に着くと、隣の大輔が得意げにメニューを広げ、こちらに差し出した。 「何でも好きなもの頼んでいいよ。支払いは気にしないで」 「……なに? 何か企んでるの?」  わたしが訝しむと、 「変な言い方するから瞳ちゃんが警戒してんじゃん」  信吾くんが可笑しそうに笑った。 「頼むからドン引かないで。ご馳走するのにはちゃんと理由があるんだ。今日はスポンサーからランチ代が出てるんだよ」 「スポンサー?」 「そう。この会合は、瞳ちゃんにある依頼をするための交渉の席ってわけ」 「依頼って……」 「まあ、まずは何か注文しようか。話はそれからにしよう」
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