校長失踪事件
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梅雨真っ只中のある日、俺たちが毎日授業を受けている教室は、いつも以上にじっとりした空気が漂っていた。 誰も微動だにしない。動いたら最後、確実にやられるとわかっているからだ。 教壇には、赤縁メガネの女子、石田さん。例えるならば、『模範解答学級委員』だ。 メガネが反射した瞬間の輝きは、スナイパーのようで恐ろしい。 え?なんでこうなったって? じゃあ、十分前に戻ろうか。
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