魔法

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「……もう忘れた」 「は? 何言ってんだ?」 「それは俊ちゃんとあたしのことだから、口出さないでよ」 突然反対してきた直ちゃんに、どうしてもいい気分がしなくてふいっと視線をそらす。 「俊哉と暮らしたりなんかしたら、また同じ目に遭うかもしれねぇぞ? だから俺のアパートに来いよ」 けれど、突拍子もないことを言われてまた視線を戻す。 「ちょっと待って。何で直ちゃんのアパート? 意味がわからないんだけど」 「俺んとこならあゆもいるし……」
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