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◇◇◇
翌朝、ひんやりとした空気の中で目を覚ました。
窓へ視線を向けると、カーテンの隙間から見える外が白い。
もしかして、雪?
眠っている俊ちゃんの腕からそっと抜け出して、落ちていた俊ちゃんのシャツを羽織りながら外を見る。
「やっぱり雪だ」
雪がしんしんと降っていて、うっすらと積もっていた。
シャツ一枚じゃ少し肌寒いけれど、降っている雪から視線をそらせない。
「ん、陽菜?」
その声に振り返ると、俊ちゃんが目を覚ましてこっちを見ていた。
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