魔法

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昨夜……というか、朝方まで起きていた直ちゃんはまだ眠いらしく、なかなか目が開かないみたいだ。 けれど、目をこすって一生懸命起きようとしている。 「おせち食べよ?」 「ん」 「じゃあ下で待ってるね」 「あ、陽菜!」 「ん?」 部屋を出ようとした時に、直ちゃんに呼ばれて振り返る。 「俊哉のアパートに住むのか?」 「あ、うん。四月からね」 「そっか。……なぁ陽菜、あとで話があるんだけど、いいか?」 「うん。いいよ」
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