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しかし数秒後――尋常じゃない程の激しい耳鳴りが頭の中に響き渡った。さらに途轍もない重圧が全身襲う。まるで重力が何倍にもなったかの様に。
これは流石にヤバイと感じ、目を開けるが前回みたいに覚醒しなかった。何も居ないのにナニカが迫ってくる感じも覚えた。
重圧はどんどん増してくる。
とにかくどうにかしなきゃと思い、頭の片隅で覚えていた馬頭印を結び、適当な経を唱え続けた。
だがそれは意味を成さなかったのだろう。最終的にこれまでに感じた事のない恐怖と重圧に負け、意識を失ってしまった。目覚めたのは翌日の朝だった。
結局のところ守護霊との対話は実現していないが、代わりに起きたあの現象は何だったのか……。心霊現象? 夢? 金縛り?
でも、普段では起こり得ない不思議な体験であったことは間違いない。
あれ以来この方法は試していません。
これを読んだアナタ……。
試してみるのは自由ですが…………自己責任でお願いします。
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