第1章 6年後

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レイを認めてくれる人がいたし、カメラを向けられながら誉められて一杯自信を貰えた。 今、前より強くなれたって思える。 モデルでもらった自信を胸に今日から私は教師になる。 将来の役に立つかもと大学で教員免許を取った。 教員研修では仕事の調整でマネージャーに迷惑をかけて、しまったけど… その皺寄せで研修の後はかなり忙しくなってしまったのだけど…。 モデルでカメラや視線を向けられることに慣れてるせいか、教育実習では物怖じすることもそれほどなく 母校の教壇に立つことが楽しかった。 いいことがあまり無かった中学時代。 私がもう少し勇気を出して回りにぶつかれば、もう少し変わったかもと遊園地で亜美に会ったときに後悔した。 友達関係の悩みを抱えた学生に私の体験を伝えたい。 少しでも役に立ちたい気持ちで高校教諭の道を選んだ。 高村くんはなんと言うだろう。彼ならきっと頑張れって応援してくれる?…よね。 不動の人気を得て、海外でも活躍の場を広げている彼に会うことはないだろう。 別世界の人だ。 そんな彼に今まで浮いた噂はない。 クールで洗練された美しさを持つ彼は憧れの的。国民的アイドルと言っても過言ではない。 元カノとしては本当に嬉しいことだ。
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