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「副担任の、小日向です」
柔らかい声、優しい表情にも関わらず、なぜだかその教師に対し
恐ろしい。
そう思った。
けれど、目が逸らせない。
「小日向、は、ファミリーネームね?ファーストネームは?」
やっとの力で言葉を出した。
こんなことを聞いて、どうするのかしら、私。
「ああ、ゆい。小日向唯」
コヒナタユイ…。
「そう…」
なんとか目線を彼から外し、けれど、イヤホンをつける気にはなれなかった。
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