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「ばかな。
この姿でも、私は竜だぞ」
少女は微笑んだ。
「あなたを愛しているわ・・・。
人間にとって、それはとっても大事な事。
愛しているなら、なんだってできるわ。
死んだ方がいいって言われれば、死ぬわ」
立ち上がり、ふわりと後ろへ下がった。
崖の上でのけぞった形になり、ふうっと後ろへ倒れる。
「ば・・・っ!」
竜があわてて少女の細い胴を掴んだ。
「ばかなっ!何をするっ!」
少女はにっこり笑う。
「私を食べちゃってもいいわ」
「一度助けた者を誰が喰うかっ!」
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