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カザニクスから受け取った茶を嬉しそうに飲み干す。
それを見ながらラステアもカップに口をつけた。
小さく喉が鳴り茶を飲み下す。
「…ふぁ、さっき走り回ったからおいしいね」
「やな。ラスティの煎れた茶ぁやし」
「うんうん~。やっぱお茶煎れるのうまいよね~」
「…つっても、ラスティにこないな事させてるん知られたら怒られそうやわ」
「あ、ライジスに?…にゅー、確かに怒りそうだぁ…」
「あはは、大丈夫だよ。前は叔父様にも頼まれてよく煎れていたからね」
にっこりと笑う。
「…前は、父様と三人でよくお茶してたんだよね…」
ぽつりと呟く。
寂しさが滲んだ声に、ターナキアが慌ててラステアに抱きついた。
「でもでもっ!今は僕達と一緒に飲んでるでしょっ?楽しいでしょっ?」
「まだそない時間が経った訳やないからな…せやけど、もう寂しくはないやろ?」
二人揃ってラステアの顔を覗き込む。
「ワイらはラスティの一番のダチや。…腹臣とかより、そっちのがずっと側におれる」
「だよ~!僕達は、ずぅっとラスティの側にいるんだからねー!」
「…うん、そうだよね。ありがとターナ、ジギー」
二人に感謝を込めた満面の笑みを向ける。
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