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  外が暗くなりはじめた頃。 ようやくラステアは目を醒ました。 「…、…?」 靄が掛かったような不思議な違和感に小さく眉が寄る。 肌に触れる冷えた空気と鼻を麻痺させる甘い香の匂いに瞳を細めた。 緩慢に視線を動かすとベッドに誰かが腰掛けていた。 「…お目覚めかいな?」  
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