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「えっ?…あっ、ん…はっ…」
どうやらアタリらしい。
集中的に攻めてやれば体を揺らし、先程萎えた熱も勃ち上がりはじめていた。
再びにんまりと笑う。
未体験の快感に身をくねらせ、生理的に浮かぶ涙がカザニクスの劣情を煽り立てた。
喉を鳴らして唾液を飲み下す。
軟派で名の知れたカザニクスでも、これ程煽られる事は少なかった。
乗り気ではあったが、本音はかなり微妙だったのだ。
だが、それも今では弾き飛んだ。
今は目の前の『ご馳走』が旨そうで堪らない。
指を引き抜くと手早く服を開き猛った熱を取り出す。
激しく煽られた証拠に、彼の熱の先はぬめっていた。
小さく笑う。
「…力、抜いててな」
「んっ…!」
片足の膝裏を肩に担いで一気に捻じ込んだ。
衝撃にラステアの息が一瞬止まる。
ゆっくりと息を吐き出し、圧迫感に顔を歪めたラステアに口付けた。
「…すまんなぁ。我慢、ワイの方が出来んかったわ」
「んっ…はぁ…」
「そや、ゆっくり深呼吸しぃ。ゆっくり、ゆっくりや」
宥め、落ち着かせるように髪を撫でる。
言われたように何度も深呼吸を繰り返し、ラステアは薄く目を開いた。
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