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「お願い、来ないで!
あっちに行って!」
愛子の悲鳴にも似た叫び声が聞こえる。
美月はその声にゾッとしながらも、その動画を見つめていた。
目なし女が、右手にアイスピックを持って、カメラの方に近づいてくる。
美月はその映像を見て、まるで目なし女が自分に近づいてくる錯覚を覚えた。
〈 もしかして、この映像は、愛子の目に映った映像かしら? 〉
美月はそんなことを思って、息が詰まった。
〈 愛子、逃げて!
お願いだから…… 〉
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