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その日の昼休み、美月と拓也は図書室で会っていた。
拓也は美月に真剣な顔で話しかけた。
「この学校に恨みを持った悪霊が目なし女なんだ。
目なし女は、この学校の生徒だったとオレは思う。
でも、目なし女は、何か理由があって命を落としたんだ。
だから、オレはこの学校の過去を調べるべきだと思うよ」
〈 目なし女はこの学校の生徒だったのかしら? 〉
美月は拓也の話を自分なりに真剣に考えてみた。
〈 たしかに、拓也の話には説得力がある。
目なし女は、高校在学中に死んでしまった女子高生。
だとしたら、私たちは、目なし女を見つけることができるかもしれない…… 〉
「美月、山中先生に話を聞いてみよう。
山中先生ならいろんなことを知っているかもしれないから…… 」
美月は拓也の話にうなずいた。
美月はほんの少しだけ、目なし女の呪いを解くヒントを得た気がして、うれしかった。
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