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美月は自分を取り囲むクラスメイトに何も答えず、下を向き、じっと机を見つめていた。
目なし女の呪いのせいで、自分ばかりが責められる。
美月はそのことがつらくて、瞳から大粒の涙がこぼれ落ちて止まらなかった。
〈 みんなもう止めて!
私ばかりを責めないで。
私にはわからないことなの。
私は本当に目なし女を知らないの 〉
美月がどうしていいかもわからずに泣いていると、教室内に拓也の声が響いた。
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