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「美月、オレはどんなときでもお前の味方だ。
学校中を敵にまわしてでも、オレはお前を守ってやる。
だから、もう泣くな。
お前はどんなときだって、一人じゃない」
美月は拓也のその言葉を聞いて、余計に涙が止まらなくなった。
〈 拓也、私の味方なんてしたら、みんなに相手にされなくなるよ。
拓也はそれでもいいの?
私はそれでも、拓也に守られてていいの? 〉
「美月、泣くんじゃねぇよ。
みっともねぇな」
「美月が泣くなんて、女の子らしいとこもあるのね。
でも、美月に涙は似合わないわ」
美月がその声に顔を上げると、そこには圭介と弥生が立っていた。
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