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「美月、オレの推理を聞いてくれ」
拓也が美月に話しかけた。
「オレは、三十年前に行方不明になった顔に火傷の痕がある女子生徒が、目なし女だと思う。
顔に火傷の痕がある女子生徒は、きっと誰かに殺されたんだ。
両方の瞳を奪われて……」
美月は拓也の言葉に息をのんだ。
もしも、拓也の言うことが真実だとすれば、目なし女が悪霊になった理由が理解できる。
「顔に火傷の痕がある女子生徒を殺したのは、笹原高校の生徒だった人だとオレは思う」
美月は拓也のその一言に、心臓がドキリとして跳ね上がった。
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