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「笹原高校の三年生は、全員呪われているんです。
目なし女と名乗る女子高生に。
目なし女は、この学校を憎んでいます。
その理由まではわかりませんが……」
「目なし女ねぇ……」
山中先生はそう言って、右手を顎あてて、下を向いた。
「目なし女は、両目がない悪霊です。
目なし女は、笹原高校三年生の瞳を欲しがっている。
目なし女は、火傷の痕で顔が赤くただれているんです」
「顔に火傷の痕がある女の子……。
そう言えば、そんな女子生徒がこの学校にいたよ。
でもそれは、三十年も前の話だよ。
私も拓也くんに言われるまで、思い出すことができなかった……」
美月は山中先生の言葉に、希望の光を見たような気がした。
目なし女を探す手がかりが、ついに見つかった。
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