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「山中先生、その火傷の痕がある女子生徒は、今でも生きているんですか?」
美月はほんの少しでも目なし女の手がかりが欲しくて、山中先生に話しかけた。
「それがねぇ、その生徒が生きているか死んでいるかは、わからないんだよ」
「山中先生、それはどういうことですか?」
美月は、山中先生の目を見つめた。
「その生徒は、在学中に行方不明になったんだ。
今でも、消息不明だと思うよ。
警察がその女子生徒を探していたけど、最後までその生徒は見つからなかったんだ」
「山中先生、その女子生徒の名前はわかりますか?」
「名前までは、ちょっと……。
三十年も前の話だからね」
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