5人が本棚に入れています
本棚に追加
「美月、私たち、友だちだよね。
だからお願い、一緒に逝こう」
美月はその不気味な声に、叫び声を上げていた。
友だちだった水原愛子が、悪霊となって、私の目の前に立っていた。
美月は思わず、ありったけの声を上げて、助けを求めた。
「拓也、お願い。
私を助けて!」
悪夢の続きにめまいがした。
〈 これが夢なら、覚めて欲しい。
愛子、お願い。
一人で逝って! 〉
怯えて、叫び声を上げる美月に、愛子の悪霊は不気味な笑みを浮かべていた。
最初のコメントを投稿しよう!