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ワンダフルワールドから解放された私は、
警部のその一言で現実に戻された。
しかし、この香りはほんとうに素晴らしい。
これが五、六千円くらいなのであれば是非欲しいものだ。
(´・ω・`)「え、これ?
聞いた話ウン十万するらしいけど」
(゚、゚トソン「ですよねー」
ちくしょう、さすがにこんな高貴な香水が、四桁で買えるはずがない。
世の中はうまくできている。
.
49 名前: ◆wPvTfIHSQ6 :2011/08/27(土) 15:04:24.23 ID:9bUqTpSi0
(゚ー゚トソン「けいぶぅ」
(´・ω・`)「あげないよ」
(゚、゚トソン「チッ」
ほんとうに、世の中はよくできている。
警部がその香水を大切そうにポケットにしまう時、
急に車体が揺れた。
(((゚、゚;トソン))「きゃああ!」
(((´・ω・`)))「ん。おっと」
一瞬、列車が岩にでも躓いたかのように、
思いっきり、車体が跳ねた。
がたんごとんと揺れていたのが、いきなりドッカーンという具合に、それはそれは凄まじく揺れた。
ほかの乗客も動揺したのか、少々ざわついている。
そんななか、警部だけが平然を保っていた。
.
52 名前: ◆wPvTfIHSQ6 :2011/08/27(土) 15:07:12.54 ID:9bUqTpSi0
(;、;トソン「地球は終わったの!? ジャック!? ハイジャック!?」
(´・ω・`)「落ち着け。あとハイジャックは空だ」
揺れたのは揺れたのだが、それは一瞬、
継続して揺れる地震のようなものではないとわかり、
抱いた恐怖というものは、瞬く間に消え失せた。
(゚、゚トソン「怖かったぁ」
(´・ω・`)「あんたの方が怖かったよ」
(゚、゚トソン「香水かけてください」
(´・ω・`)「もったいねえよバーカ」
(゚、゚トソン「うう」
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