序章

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・ω・`)「帰省する人はだいたい始発に乗るだろうからね。まして昼のここらは暑いし」 (゚、゚トソン「最近は、ニュー速鉄道の方がなにかと便利ですしね」 (´・ω・`)「まあ、ね」 海面から視線を戻すことはない。 そのまま、私は会話を続けた。 (゚、゚トソン「そういえば、いつ見えますかねアレ」 (´・ω・`)「アレ?」 . 64 名前: ◆wPvTfIHSQ6 :2011/08/27(土) 15:18:17.01 ID:9bUqTpSi0 警部が珍しくクエスチョンマークを浮かべた。 海から視線を私に戻したので、私も合わせる。 (゚、゚トソン「『ワラワラ草』って知りません?」 (´・ω・`)「なんだそれ」 全く知らない、といった顔をする警部に、わかりやすく説明をすべく、 指でダブルユーを作るようにして見せた。 w(゚、゚トソン「こんな具合に、独特な葉をしている、コケみたいなのです」 (´・ω・`)「はーん」 (゚、゚トソン「でもこれがまた珍しくて」 . 68 名前: ◆wPvTfIHSQ6 :2011/08/27(土) 15:20:41.68 ID:9bUqTpSi0 もともと海辺で繁殖する植物で、10月下旬にその姿を見せる。 胞子で増える植物なのだが、海辺で繁殖する都合上、 胞子が海のど真ん中にまで飛んでいってしまい、繁殖できないという事態が起きているという。 そうでなくても、その胞子は小動物のいい餌になるらしく、うまく陸地に着いても食べられることが多々、 だからその動物がこない、且つ波が打ち寄せない海辺ぎりぎりのところに うまく着地できた胞子だけが生き延びる、というのだ。 特に解毒作用があったりはないのだが、特徴的な葉が可愛いのに対しすごく珍しいので これの生写真はなかなかレアと聞いた事がある。
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