序章

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実は、この人とこうして仲良く話せる仲にまでに至ったワケは多々ある。 過去に、私はある事件に巻き込まれた、と先刻は言った。 しかし、巻き込まれたなんて断片的な粗筋ではわからないだろう。 こと細やかに説明するなら、こうだ。 ―――容疑者に仕立て上げられた。 (´・ω・`)「あれ以来、すっかり魂が抜けたんじゃないかなーって思って       ちょっと遠慮してたんだけど、その様子じゃそれはなさそうだね」 (゚、゚トソン「ぜんぜん気にしてませんから、もう」 . 73 名前: ◆wPvTfIHSQ6 :2011/08/27(土) 15:29:53.63 ID:9bUqTpSi0 その時にひどい仕打ちを受けたり、長時間続いた尋問、否、自白の強要。 それは拷問にも近く、白目を剥いて倒れそうなくらいで。 警部の活躍により、尋問からの解放には成功したが、正直当時は生きた心地がしなかった。 これが、三ヶ月前。 はじめて会った時、彼はまだ警部補だった。 警部のひとつ下の位置付けというべきか、言わば刑事の中のリーダーか。 詳しくはわからないが、その事件のときの名残が、彼がかぶっている、警部らしからぬ帽子。 そして…… (´・ω・`)「ううん……心は成長していても、身体はまだまだ……」 (゚、゚トソン (゚、゚トソン「ハッ! 貞操喪失のぴーんち!」 . 75 名前: ◆wPvTfIHSQ6 :2011/08/27(土) 15:32:35.24 ID:9bUqTpSi0 前言撤回、この人は非常にいやらしいまなざしで私を見ていたのだった。 警部は男にしか興味がない(と私は思っている)ので特に気にはしないが。 まあ、このことは連休が終わる頃にでも語ろう。 話すだけで疲れる。 (´・ω・`)「どうした意味深な顔して。濡れた?」 (゚、゚トソン「濡れてませんし意味深な顔してません」 (´・ω・`)「ふぅん。ところで彼氏とかできたの?」 (゚、゚トソン「エ? ナンノハナシデショウ?」 (´-ω-`)「……」
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