序章

16/17
前へ
/342ページ
次へ
産まれてこの方、男運なんてあるわけもなく、こうして生きてきて17年、 そろそろイイ人に抱かれたいと焦り始めた年頃でもあるのだが、 学校が女子校だったり、過去に二度引っ越しして今地元では高校からの知り合いしかいない、 つまり女しか知り合いがいないという事態なので、 男とは夢の世界の住人だと自分に言い聞かせている。 (゚、゚トソン「そんなことより本題ですよ本題」 (´・ω・`)「えーなにかあった? 香水?」 (゚、゚トソン「香水も欲しいけど……そうじゃなくって、ほら」 (゚ー゚トソン「ラウンジでのお話聞かせるっての。お願いします!」 . 77 名前: ◆wPvTfIHSQ6 :2011/08/27(土) 15:37:01.81 ID:9bUqTpSi0 (´・ω・`)「ねぇ、あくまで君の地元だよラウンジって」 (゚、゚トソン「いいからいいから、なるべくアグレッシブなのを」 (´・ω・`)「アグレッシブの意味調べようねお嬢さん」 そんなことはどうでもいい、 こうして何度か会っているうちに築かれたお約束が、 「警部が担当した事件を話す」、至ってシンプルなもの。 行きつけの散髪屋で起こった事件でも、 警部の買った焼きそばに虫が混入してたりなど、 その手のネタは尽きることをしらない。 . 78 名前: ◆wPvTfIHSQ6 :2011/08/27(土) 15:39:41.08 ID:9bUqTpSi0 また、この人の刑事時代の話を聞くのもおもしろい。 むしろ、今でこそ警部であるが、毎日がスリルとサスペンスに満ちあふれていたという、 刑事だった頃のショボーンの方が、圧倒的に華があると聞く。 まず、刑事には親しみを込めて「ジーパン」「ヤマさん」などの ニックネームが付けられるというのは有名だが、彼にもその手の名前が付けられている。 ソレは後からついたもの、元々はショボと呼ばれていたのだが、 ショボは少しずつ今の名前へと変わっていった。 その変わった理由を聞けば、彼の刑事としての有能さがわかる。 その名前、ずばり。
/342ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加