第二章

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、゚トソン「なぜケータイのカメラだとだめなんですか?」 (´・ω・`)「ん? 画素数にもよるけど、細かいところまで撮影しきれないからね」 (゚、゚トソン「画素数?」 (´・ω・`)「情報の授業で習わなかった?」 情報と言えば、常にキーボードを叩いては 演算の練習をしたりHTMLで文章を作成したりはしたけど。 つまり、より高画質で鮮明な写真でないとだめだから、ということらしい。 しかし、今この現場にて写真を撮るべき場所など、 はたしてあるのか、それは私にはわからない。 細部まで見えないとだめという点では、 細々としたものを撮るつもりなのだろう。 そして警部が腕組みをし、 ワゴンを調べようとしてしゃがみ込んだ時。 (´・ω・`)「むっ」 (゚、゚トソン「どうしました?」 (´・ω・`)「パルファンの匂い……ここからだったか」 警部が、手袋をしてワゴンを物色しようとした矢先、そう言った。 パルファンといえば、でぃさんから香ったと言うあの香水のことか。 しかし、なぜワゴンから? (゚、゚トソン「うーん……確かに。      でぃさんのより強烈です」 (´・ω・`)「………」 警部がワゴンの中に手を伸ばそうとした時、 一号車の前方、運転室へと続く部屋が 大きな音をあげて、一気に開いた。 乗客もワカッテマスさんも私たちも、皆そちらを向いた。 (#゚;;-゚)「刑事さん、全ての報告を終え、こちらから伝言があります」 ( <●><●>)「はい。なんですか」 ふたりのやりとりを気にせず 警部がワゴンを漁ろうとするとき、 でぃさんから大声が発せられた。 それに動揺して警部もぴたりと手を止める。 (#゚;;-゚)「警部さん!」 (´・ω・`)「ム」ピタ (#゚;;-゚)「……ええと、言いにくいのですが」 でぃさんから放たれた言葉は、 あまりにも意外だった。 (#゚;;-゚)「車掌長命令により、      令状がない限り無駄な捜査は省かせていただきます」  イツワリ警部の事件簿  File.1  (´・ω・`)は偽りの香りを見抜くようです  2章   「二人の刑事」     おしまい
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