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、゚トソン「なぜケータイのカメラだとだめなんですか?」
(´・ω・`)「ん? 画素数にもよるけど、細かいところまで撮影しきれないからね」
(゚、゚トソン「画素数?」
(´・ω・`)「情報の授業で習わなかった?」
情報と言えば、常にキーボードを叩いては
演算の練習をしたりHTMLで文章を作成したりはしたけど。
つまり、より高画質で鮮明な写真でないとだめだから、ということらしい。
しかし、今この現場にて写真を撮るべき場所など、
はたしてあるのか、それは私にはわからない。
細部まで見えないとだめという点では、
細々としたものを撮るつもりなのだろう。
そして警部が腕組みをし、
ワゴンを調べようとしてしゃがみ込んだ時。
(´・ω・`)「むっ」
(゚、゚トソン「どうしました?」
(´・ω・`)「パルファンの匂い……ここからだったか」
警部が、手袋をしてワゴンを物色しようとした矢先、そう言った。
パルファンといえば、でぃさんから香ったと言うあの香水のことか。
しかし、なぜワゴンから?
(゚、゚トソン「うーん……確かに。
でぃさんのより強烈です」
(´・ω・`)「………」
警部がワゴンの中に手を伸ばそうとした時、
一号車の前方、運転室へと続く部屋が
大きな音をあげて、一気に開いた。
乗客もワカッテマスさんも私たちも、皆そちらを向いた。
(#゚;;-゚)「刑事さん、全ての報告を終え、こちらから伝言があります」
( <●><●>)「はい。なんですか」
ふたりのやりとりを気にせず
警部がワゴンを漁ろうとするとき、
でぃさんから大声が発せられた。
それに動揺して警部もぴたりと手を止める。
(#゚;;-゚)「警部さん!」
(´・ω・`)「ム」ピタ
(#゚;;-゚)「……ええと、言いにくいのですが」
でぃさんから放たれた言葉は、
あまりにも意外だった。
(#゚;;-゚)「車掌長命令により、
令状がない限り無駄な捜査は省かせていただきます」
イツワリ警部の事件簿
File.1
(´・ω・`)は偽りの香りを見抜くようです
2章
「二人の刑事」
おしまい
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