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すぐにその場を立ち去り、一号車に向かって走……歩く。
車内のアナウンスが聞こえる中、私は一目散に駆け……歩幅を広げた。
四号車と三号車を繋ぐ扉の前に立った。
扉を開けようにも、毎度のことながらこれは重い。
私のような非力な人間にとって、この扉は試練以外に他ならない、とすら思える。
(゚、゚;トソン「どっしゃああああ!」ガラガラ…
結果、もはや気合いだけで、その扉をこじ開けた。
一号車に到るまであと二回これをしないと思うと、どっと疲れる。
疲れる前に、と今度こそ走った。
(>、<;トソン「痛っ!」ドンッ
「おっと」
(;、;トソン「すびばじぇん……」
今日に入って何度目だろうか。
走ることによって床に額をぶつけ、乗務員に体当たり、
そして、次は、また誰かにぶつかる羽目になった。
.
18 名前: ◆wPvTfIHSQ6 :2011/08/27(土) 14:29:28.67 ID:9bUqTpSi0
しかも、声や体つきから察するに、今度は男性、しかもがたいのいい人である。
さっきは許してもらえたが、今度はだめかもしれない。
もし謝罪でだめなら、なにをされるのだろう、まさか落とし前とか言ってあんなことやこんなことを……ッ。
そんな不埒な被害妄想とは違い、
その男性はあまり怒る様子もなく、こちらと顔をあわせた。
(´・ω・`)「まったく、走っちゃだめだ……ん?」
(;、;トソン「……」
(゚、゚トソン「え、あれ?」
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