第三章

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#゚;;-゚)「車掌長命令により、      令状がない限り無駄な捜査は省かせていただきます」 (; <●><●>)「!?」 (´・ω・`)「……なんだって?」 一度深呼吸を挟み、 でぃさんは落ち着いた様子で、彼ら警察に説明をする。 落ち着いているのだが、どこか焦りを感じる。 まあ、当然だろう。 (#゚;;-゚)「だから、正式な手続きを踏んだ上でないと捜査を認めない、と。      これは本社の方からの判断でもあります」 警察相手に、捜査をするな、と対抗してきているのだから。 しかもそれは彼女の意志ではなく、ただの言伝にすぎないのだから。 (; <●><●>)「しかし……」 ワカッテマスさんは戸惑う。 オオカミ鉄道本社の方から、ストップがかけられたのだ。 当然、腑に落ちないだろう。 . 43 名前: ◆wPvTfIHSQ6:2011/09/02(金) 16:24:58 ID:hZF5R6oIO (´・ω・`)「発砲があったのは事実――」 (#゚;;-゚)「――ではないですよね?」 (´・ω・`)「……!」 珍しく、警部が口ごもった。 そして、建て前強気な彼女は 続けてその事情を説明する。 これも上の人からの伝言なのだとすると、非常に不利となる。 (#゚;;-゚)「確かに私自身は銃声“らしき”音は聞きました、      硝煙の匂いがするの“かも”しれません」 (#゚;;-゚)「……しかし、その証拠がないのも事実です」 (´・ω・`)「それを今から――」 警部が反論するも、それもまた彼女によって制止される。 (#゚;;-゚)「その事実関係の追究に、      ワゴンの捜査は必要ありません」 (;´・ω・`)「………遅かった、か」 そうつぶやき、落胆する警部に 追い打ちでも仕掛けるのか、 そのまま彼女は続けた。 . 44 名前: ◆wPvTfIHSQ6:2011/09/02(金) 16:26:15 ID:hZF5R6oIO (#゚;;-゚)「しかし、怪我人は不在、弾痕も見当たりません」 (#゚;;-゚)「捜査の必要性はない、そう判断なされたようです」 ( <●><●>)「それは違います」 (#゚;;-゚)「……刑事さん」 ふたりの言い合いの間に、 一旦手を止めていたワカッテマスさんが口を挟んだ。 きょとんとするでぃさんに、彼が食ってかかる。 少しでぃさんがかわいそうだとは思うが、 彼が納得いかないのは当然であるわけで、 とても擁護しようとは思えない。 ( <●><●>)「弾痕がすぐ見える場所にないだけの可能性が非常に高いのです」
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