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・ω・`)「パルファンは、香水の中でもとにかく濃度の高い高級品なんだ」
(´・ω・`)「一滴たらすだけですばらしく香るのに、そんな大量にこぼしたって……」
(´・ω・`)「それじゃあこんな程度の匂いじゃ済まないよ」
私は一度、注意深く、且つでぃさんにバレないように鼻を利かす。
微かに匂う香水の香り、
それとよくわからない悪臭も漂っているのがわかる。
もし大量にこぼしたならもっともっとすごい匂いがする、
と警部は言うが、果たしてそうだろうか。
(゚、゚トソン「警部が勘違いしてるんじゃないんですか?
コロンか何かと」
(´・ω・`)「最初は僕もそう思ったよ」
「でも……」と逆接を挟み、彼は続けた。
(´・ω・`)「さっき、僕はパルファンと口走ったのに、彼女は否定しなかった。
これはパルファンで間違いない」
(゚、゚トソン「聞き取れなかっただけじゃ……」
(´・ω・`)「じゃあ聞き返すだろうよ。
『パルファン?』って」
(゚、゚トソン「!」
そこで先程の会話が生きてくるのか。
後から、これがパルファンでないとわかれば、
限りなくでぃさんは怪しくなる。
それは本件となんら関係のない話だと思うのだが、
嘘をつく以上は何かワケがあるはずだから
それを口実に証言を聞き出せる。
もちろんそれも本件とは一見関係のない話の可能性が高いが、
警部は、何度も、そういうどうでもいい証言から事実を導き出してきた。
(#゚;;-゚)「さて……」
ワカッテマスさんと話を終えたでぃさんは、
一段落終えたような顔で、警部に歩み寄る。
警部もそれに気づき、中腰だったのを
背筋を伸ばしてまっすぐ立つ。
でぃさんは、ワゴンに手をかけて一言。
(#゚;;-゚)「片付けさせていただきますね」
(´・ω・`)
(´・ω・`)「は?」
彼から、なんと拍子抜けな声が出たものか。
警部は完全に呆れかえった顔で、
私やワカンナインデスさんに毒を吐く時に近い声色になっている。
一方でぃさんは、相変わらず時計を気にしながら
警部の出方をうかがっている。
(´・ω・`)「いやいや、いやいやいやちょい待ち」
(#゚;;-゚)「なぜですか?」
あまりにも唐突な一言に、警部は混乱したのか、
顔を俯かせて両手掌を見せ「まあ待て」とハンドサインを送っている。
数秒して、反論の手だてが思い浮かんだのか、顔をあげた。
(´・ω・`)「なんでさ、証拠物件と――」
(#゚;;-゚)「――なりません」
(´・ω・`)「え?」
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