第三章

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・ω・`)「なにが、ですかな」 (`・ω・´)「殺し屋の件だよ。       もしそうだとすると、怖くて       ここには居られないのだがな」 (゚、゚トソン「(お茶の人って彼だったんだ……)」 私の隣に座っていた人、それは私も面識がある人だった。 トイレから戻ってくる際、ぶつかってしまった人である。 この強面っぷり、ドスの利いた低い声、 視線だけで人を殺せそうな鋭い目つき。 私が警部ならとっさに「おまえが犯人だ!」 と、特定してしまいそうな程に怖かった。 しかし、お茶の人と声が若干…… いや、全然違う気がする。 . 60 名前: ◆wPvTfIHSQ6:2011/09/02(金) 16:59:51 ID:hZF5R6oIO (´・ω・`)「ハハ、ご心配なく」 (´・ω・`)「もし殺し屋があなたを狙っても、       返り討ちにしそうですからね、見た目的に」 (`・ω・´)「……私が銃に勝てる、と」 (´・ω・`)「第一印象です」 こんなに怖い人相手でも平然と毒を吐ける 警部にある種の尊敬の視線を送っていると、 警部は、またも鼻を利かせ、 執拗に彼のまわりの匂いを嗅ぎだした。 (`・ω・´)「何してんだ」 (´・ω・`)「……」 (´・ω・`)「……匂いますねぇ」 警部が、笑った。 . 61 名前: ◆wPvTfIHSQ6:2011/09/02(金) 17:02:41 ID:hZF5R6oIO (´・ω・`)「あなた、シトラスの香りが漂っていますけど」 (´・ω・`)「もっと具体的に言うと、みかんのような……」 (;`・ω・´)「……だから、どうした」 あれほど威圧感を発していた男から 僅かながらの焦燥感が感じられた。 そして警部は、続けて「シトラス」について話を進める。 (´・ω・`)「これは……そうですね、       こんな香水じゃないですか?」 そういって彼が何気なく出したもの、 男は当初それの意味するところがわからず、 彼がとりあえずでそれに貼られてある文字を 読んでみたところ、途端に顔色を悪くした。 (;`・ω・´)「……あ、『アーボンオレンジ』……」
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